6月中旬、高知県香南市にある「のいちあじさい街道」を訪れた。
約1kmにわたって続く遊歩道の両側には、春には桜が、梅雨の時期には紫陽花が咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませてくれる。
夕日に照らされた紫陽花を撮影しながら遊歩道を往復し、戻ってきた頃には、夕日はすでに山の向こうへと沈んでいた。折り重なる山々のシルエットが、印象的に目に映った。
この日持ち出した機材は、EOS R7にSIGMA 40mm F1.4 DG HSM Artのみ。
望遠レンズがなかったため、山々を大きく切り取ることはできず、空を広く入れる構図で撮影してみた。
先日のモクモク雲のときもそうだったが、最近は本撮影を終えた後にふと目にした何気ない光景に、心惹かれることが多い。
現在、撮影の中心となっているのは奥物部の風景であり、直前まで民家があることも多い。一方で、山や森の中に入っての撮影は、むしろ非日常的な風景だ。だからこそ、日常的な光景の方がかえって新鮮に感じられるのかもしれない。
7〜8月には、物部川の中流から下流域の撮影を予定している。
この新鮮な気持ちを保ったまま、撮影に臨みたい。